ファボリストになる
「ミニマリスト」
…「最小限」を主義とする人、余計なものを持たず、必要なもののみで生活する人、またはその生活様式。
最近よく聞くなぁと思う。
実際私の知り合いにもタンスや布団も持たない極度のミニマリストがいらっしゃるし、必要なものだけを持つ、洗練されたものだけをもつという考えは分かりやすく、なおかつ世俗に馴れ合いを持たないのでとてもかっこいい。
ミニマリストだけではなく、「シンプリスト」といわれる色やデザイン性を統一した暮らしをモットーにする方もいらっしゃる。
そういう方たちに憧れて、SNSではフォローしているし、その方たちがチェックした商品などはもれなくチェックする。
ただ憧れ、かっこいいなぁと思うと同時に、「わたしにはなれないな」と本棚を見て思う。
本棚といっても、好きなCDやステッカー、なんならぬいぐるみまで置いてる。わたしはこれを趣味棚と呼んでいる。
バンド、シンガー、アイドル、ファッション、、、ごちゃごちゃした趣味が混在する私の趣味棚は私を説明するのに十分だ。
趣味棚を見るたびに、私はごちゃごちゃした人間だなぁと思うし、そういうごちゃごちゃが好きなんだなぁと思う。
ごちゃごちゃしていてもその棚をみて悪い気はしないし、ただ心地よい。
俗世にとらわれないシンプリストやミニマリストとは違う、自分の好きなものを素直に認め、ものに囚われる「ファボリスト」がいていいと思う。
ミニマリストの対義語としてマキシマリストがあるらしいけど、それはただ物が多いことに囚われる人たちのことであって、好きなものを好きなだけ取り入れたいという私の理想とは違う。ミニマリストが自分の好きなものを取り入れていないわけでないし、必要最低限のガジェットを愛すことはある意味で「ファボリスト」じゃないのかな。ここから考えるととてつもなく哲学。
精査して精査して、好きなものがただ多いだけの人を「ものに溢れかえる人」とかマイナスのイメージがある気がする。整理整頓することは生活するものとして当たり前のことだし、整理整頓できていない人のことを詰るなら好きにしてほしい。
みんな好きなものをたくさん愛そう。
きっといつかなくなってしまう。
絶対や永遠なんてないんだと私は推し事のお陰で身に沁みたから。
好きなものを好きなだけ愛す2019年にしたいね。